1年半ほど前に、「【超簡単図解】web3.0・NFT・DAO…って何?シニアが調べてみた!」というブログをアップしました。
1年半の間に、仮想通貨取引所の口座を開設し、NFTを購入したり、ブロックチェーンゲームを始めたり、Defiを始めたり、DAOにも参加したりするようになりました。
しかし、現在、NFTを購入している人は国内で2万人もいないと言われています。まだまだ、web3.0が広がりを見せるのは今からではないかと思っています。また、このweb3.0の広がりがインターネットと同じように社会の大きな変革につながるとも私は感じています。
ただ、web3.0やNFT…という言葉は、少しずつ浸透しているとはいえ、一体何のことなのかわからない、どう現実社会の変革に繋がっていくのかわからない、何となく分かってはいるけれど、もやもやしている人がまだまだ多いのが現状ではないでしょうか。
そこで、シニアの私がweb3.0、NFCなどについて調べ、この1年半で実際に取り組んだりしたことをよく分かるように超簡単図解を取り入れて説明していきます。
このブログを読むことによって、web3.0そして、web3.0の中で進化し続けるビッグトレンドがよく分かり、まず、仮想通貨をはじめる第一歩が踏み出せるようになります。
こんな人におすすめ
- web3.0って何かを知りたい人
- web3.0によって社会がどのように変革していくのかを知りたい人
- 仮想通貨の購入を考えている人
- NFTやブロックチェーンゲームで稼ぎたい人
web3.0って何?
web3.0という言葉を耳にするようになっています。しかし、その内容をしっかり理解できている人はまだ少ないのではないでしょうか。
web3.0は、web2の課題を解決する方向で生み出されたものであるので、まず、webの変遷をたどりながら、web2の課題を明らかにし、web3.0とは何かを明らかにしていきます。
web1
web1の時代は、個人や企業がホームページをウェブサイト上につくり、情報を発信するようになった時代です。企業や個人が自由に情報を発信できることは、インターネットの革命でした。
しかし、web1では、基本的にコンテンツは、「読み取り専用」、情報の一方通行、読むこと「read」だけでした。
今までの、「新聞」「テレビ」「ラジオ」「雑誌」などに「Yahoo!」「Google」「個人のホームページ」等が加わってきました。
web2
今、まさにわれわれが使用しているインターネット、webが「web2」です。
GAFAM(Google、Apple、facebook[現在はMeta]、Amazon、Microsoft)やTwitterなどのSNSが生まれ、気軽な交流や会話が可能になりました。
web2では、データを読むこと「read」と、書くこと「write」ができるようになりました。
ただ、あくまでも、大企業(IT企業)を通してですが、ネットさえつながれば、世界中どこにいても情報の「受信」「発信」「コメント」「通話」が可能になったということです。
web3.0
web2では、IT技術の大きな進化により、爆発的な広がりを見せました。しかし、大きな課題2つが明らかになってきました。
- プライバシーや個人情報の流出・悪用
- 特定の企業や国が力を持つ「中央集権」
- この2つの大きな課題が、web3.0の非中央集権的なシステムによって、大きく改善されることになります。web2における中央集権的な存在である大企業やそれぞれの国が、web3.0には中央集権的な位置に存在しないからです。
- その大きな課題が解決されること、web3.0のすごさについて次に記述いたします。
web3.0のすごさ!
プライバシーが守られる
Web2.0の時代のサービスは、ユーザーがさまざまな個人情報を登録という作業を通してGAFAMを始めとする大企業に渡すことで成り立っていました。無料で利用できるものがメインですが、その代わりに行動履歴なども提供していました。
Web3.0のサービスを使うときはIDやパスワード、個人情報を提供する必要がありません。そもそも個人情報を渡さないので、悪用されることや流出することがない。
Web3のブロックチェーンを使用するサービスは、IDやパスワードの登録が不要です。各自がウォレットアドレス(アルファベットの数字の羅列)を持ち、その都度ウォレットのIDでログインできる仕組みです。匿名性が担保され、プライバシーが守られます。そこには個人情報漏洩という概念自体がありません。
Web3(Web3.0)では利用者自らがデータを管理・保有します。そのため、広告を配信させずにサービスを利用したり、広告の視聴やデータの提供をする対価として報酬を受け取ったりすることも可能です。
インターネットを取り巻く環境は、個人情報の漏洩が懸念されています。個人情報は特定企業にコントロールされているため、サイバー攻撃を受ければ漏洩する危険性が高いからです。しかし、Web3.0では個人情報が漏洩する心配はありません。通常はサービスを利用する際にIDとパスワードの入力を求められますが、Web3.0では企業によるIDの管理主体が不要になり、個人情報そのものが存在しなくなります。Web3.0の時代が到来するとセキュリティが向上し、安心してインターネットを利用できるようになります。
国や企業に規制されなくなる(簡単に金銭を取引できる)
Web3.0は仮想通貨のウォレットを使って完全に匿名で利用できます。
仮想通貨のウォレットを使えば一瞬で送金できて、しかも手数料は不要。Web3.0では個人 間に銀行が介在しないので、ウォレットのアドレスさえあれば直接相手に送金できます。ちなみにこのアドレスは世界にひとつしかないので、改ざんや悪用は不可能
Web3の時代の大きなメリットは、個人間の送金ができるようになる点です。現在は銀行などの金融業者を介して送金やお金の貸し借りをしています。仲介の金融機関に個人情報を登録し、少なからず手数料を取られています。
しかし、Web3の時代になると銀行口座をもたない人にもお金を送れるようになります。世界中どこにいる人にでもウォレットさえあれば瞬時にお金を送れるようになるのです。
真のグローバル市場を開ける
ブロックチェーンは国境を越えた世界共通の決済基盤。Web3.0の世界では、これらを使っ て名前や顔、国籍すら知らない人と仕事や取引することが可能になるのです。
Web3(Web3.0)ではそのような制限が機能しません。ブロックチェーンに加わることに条件や権限は設けられておらず、かつ中央集権的なサーバーが存在しないため、誰でも自由に希望するサービスへのアクセスが可能となるのです。
web3.0で生まれたビッグトレンド!
Crypt(仮想通貨)
ビットコインやイーサリアム等で知られる暗号通貨(日本では仮想通貨とも呼ばれていましたが、金融庁が正式に暗号通貨に名称を変えています)は、Web3の実現において大きな役割を担います。
Web3では、AWSのようなクラウドプロバイダーは存在せず、代わりに分散型ネットワークに参加する一人ひとりがサービス実現のための様々な役割を担います。彼らに金銭的なインセンティブを提供するために、暗号通貨が活用されることとなります。
暗号通貨を用いることで、大企業による集中管理をなくし、また不必要な仲介者をカットする形で、個人に直接報酬を支払うことが可能になるのです。
NFT
NFTとは「非代替性トークン(non-fungible token)」の略で、ブロックチェーン上に構築されるデジタルデータの一種です。「一意な識別子を持つ」つまり、資産の所有証明を付与されたデジタルデータのことを指します。
NFTの登場によって、従来は取引されることがなかったようなデジタル資産(アートやSNS上での発言など)の高額取引が相次いでいることは、近年の報道で一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
最近、Web3.0のトレンド技術で話題になっているのが「NFT」です。NFTは「NonFungible Token」の略称で、日本語に訳すと「非代替性トークン」になります。つまり、替えが効かないトークンです。
これまでは、アーティストが作成したデジタルデータ作品は複製、改ざんなどのリスクをはらんでいました。しかし、デジタルデータをNFT化すると、作品が唯一無二であることを証明できます。
NFTはブロックチェーン技術が活用されているため、複製や改ざんができない仕組みになっているからです。また、デジタルデータ作品が転売された場合、通常であればアーティスト側には利益が入りません。
NFT化したデジタルデータ作品は、必要に応じてオプション機能の追加が可能です。転売されたときに手数料が発生するオプションを追加しておくと、アーティスト側に利益が発生します。
NFTは、アートをはじめゲームやキャラクタービジネスなどのさまざまな分野で活用されています。
固有のデータが記録されたトークンのことで、アートやゲームのキャラクター・アイテムなどさまざまなものに応用されています。最近では、アーティストのコアなファン向けのデジタルアイテムとして数十億円単位で価格がつくNFTが生まれたり、多くの知財(IP)ホルダーがトレーディングカードゲーム化などを睨み、参入を始めており日本国内でも徐々に事例が増え始めています。
NFT(非代替トークン)は、ブロックチェーン技術を用いてユニークなデジタルアセットを表現するためのトークンです。以下は具体的な例です:
アート作品のNFT アーティストが自分の作品をNFTとして発行します。
NFTには作品の情報や所有権が含まれています。これにより、アート作品がデジタルアセットとして所有され、ブロックチェーン上でトレーサビリティが確保されます。愛好家やコレクターはNFT市場でこれらの作品を購入し、所有することができます。
仮想ゲームアイテムのNFT 仮想ゲーム内で、特定の武器やキャラクタースキンなどのアイテムをNFTとして発行します。
これにより、プレイヤーは自分の所有するNFTアイテムをゲーム内で使用したり、トレードしたりできます。希少なNFTアイテムは高い価値を持ち、プレイヤー同士の取引が盛んに行われることもあります。
音楽作品のNFT ミュージシャンが新しいアルバムや楽曲をNFTとしてリリースします。
NFTには楽曲の所有権やアーティストへのロイヤルティが組み込まれています。ファンはNFTを購入することで、アーティストをサポートし、独占的な特典を得ることができます。
これらの例は、NFTが様々なデジタルコンテンツやアセットを独自かつトレーサブルなものとして表現する方法を示しています。NFTの普及により、ブロックチェーン技術を活用した新しいデジタルエコノミーが形成されつつあります。
Dapps(ダップス)
Dapps(ダップス)とは、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用することで実現できるアプリケーションです。現在、数多くの分野でDappsが開発され始めており、次世代型のソフトウェアとして注目を集めています。
Dappsは、Decentralized Applicationsの略称です。日本語で「分散型アプリ」と呼ばれています。ブロックチェーン上でソフトウェアを動作させる仕組み「スマートコントラクト」を応用したものであり、現在ではオークションプラットフォームやゲームなどが開発されています。
Dappsがパソコンやスマートフォンといった通常のアプリと異なる点は、
耐久性:スマートコントラクトをベースとしているため、ブロックチェーンに履歴やデータを記録しつつ、分散管理によって常に稼働し続けられる。
透明性:誰もがコードを検査可能で、操作ログがブロックチェーンに永遠に保存される。
検閲耐性:中央集権的な管理者なしでDappsと通信可能。一度デプロイ(本番環境に設置)されると、コードを変更できない。アプリのアップデートにはユーザーの合意形成が必要。
といった内容が挙げられます。通常のアプリでは、システムの異常やメンテナンスによって稼働しない時間があったり、開発状況が不透明であったりするといった点が異なります。
特徴 | 通常のアプリ | Dapps |
耐久性 | 稼働できない時間がある | 常に稼働、分散管理 |
透明性 | 開発者が管理 | 誰でも検査可能 |
検閲耐性 | 中央管理者 | ユーザーの合意形成 |
そもそもブロックチェーンは、一定の手続きによって生成されたデータをP2Pネットワーク上で共有しています。そのため、仮にあるデータが改ざんされた場合、ブロックチェーンデータを共有している他のマシンでもそれに気付けるようにすることで、データの改ざんを防げるようになっています。
Dappsとは、ブロックチェーン上でソフトウェアを動作させる仕組み「スマートコントラクト」を応用したものです。スマートコントラクトをベースとしているため、ブロックチェーン上に履歴やデータを記録しつつ、常に稼働し続けられるメリットがあります。
Dappsは、イーサリアムのスマートコントラクトを利用する形で数を増やしており、他の数多くのブロックチェーンもスマートコントラクト機能を実装しています。今のところ、ゲーム領域を中心にDappsが注目されており、日本のゲームメーカーの中には世界的な人気を得ているものもあります。海外では、イーサリアム基盤のERC-721規格に基づくカードゲームが人気を獲得しつつあります。
Defi(ディーファイ)
Web3.0領域のトレンド技術のひとつが「DeFi」です。DeFiは「Decentralized Finance」の略称で、日本語に訳すと「分散型金融」になります。つまり、中央管理者に頼らずに金融資産の管理ができるアプリケーションです。DeFiは、Web3.0が持つ権力分散型のブロックチェーン技術をさらに応用しています。
通常、国内の仮想通貨取引所を利用すると、入出金に時間がかかる手数料が高いなどのデメリットがあります。
これは、国内の仮想通貨取引所が中央集権的な仕組みになっているからです。しかし、DeFiは中央管理者を介す必要がないため、入出金にかかる時間が短く、手数料も安くなります。
また、国内で海外の金融商品に投資する場合、さまざまな手続きが必要です。まずは、日本の金融機関で口座を開設します。さらに日本円を投資先の国の通貨に交換し、初めて海外の金融商品に投資できる仕組みです。
DeFiのウォレットはスマホ1台あればいつでも口座を開設でき、すぐに海外の金融商品に投資することが可能です。
ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス全般をDeFi(分散型金融)と呼びます。これまでは金融サービスを使う際には、銀行や証券会社などを使用する必要がありましたが、DeFiではこのような仲介企業を必要とすることなく、ローンやレンディングなどの金融サービスを利用できます。
Web3が実現すると、これまでの社会で重要な役割を担ってきた企業や、ビジネスモデルが新しいものに代替される可能性があります。
例えば金融の世界においては、これまで信頼に基づいてお金を受け渡す役割を担い、手数料を得るという形でビジネスを成立させてきた金融機関(銀行など)の存在意義が問われる未来がやってくるかもしれません。
実際に、「DeFi(Decentralized Finance)」と呼ばれる新しい金融サービスが拡大しており、その市場規模は約1,000億ドル(約11兆円)に達しているとも言われます。
DeFiは、ブロックチェーン上で自律的に動くプログラムによって、金融機関などの中央管理者を介せずに金融サービスを実現するものです。
その代表例としては、2018年にローンチした暗号通貨の貸し借りを行えるプラットフォーム「Compound(コンパウンド)」が挙げられます。
DAO
DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)とは、株式会社のアップデートとも言われる新しい組織の形であり、Web3の世界におけるプロジェクトの運営形態です。
その特徴は、特定の所有者(株主)や管理者(経営者)が存在せず、地理的に分散したメンバーによる議論や投票などのルールを通じて意思決定が行われること。その際に必要な従来の議決権に代わるものとしては、ブロックチェーン上で発行されるトークンが使われます。
DAOにおいては契約はスマートコントラクト(※)によって実行されるため、透明性が高く公平な意思決定が可能で、かつ人手を省きコストを抑えられる、処理にかかる時間を短縮できるというメリットもあります。
※ブロックチェーンシステム上の概念であり、「契約の自動化」を意味する。 あらかじめ設定されたルールに従って取引プロセスを実行するプログラムのことです。
例えば、暗号通貨の原点とも言えるビットコインもDAOです。政府が管理する法定通貨ではなく、分散型の貨幣システムとしてプログラムで自動的に動作し、ユーザー間のピアツーピア送金を実行できるネットワークを形成しています。
DAO(自律分散型組織)はdappの一種と考えることができ、スマートコントラクトを複雑に組み合わせることで、幹部や上下構造を必要とせずに従来の組織が持つ機能を実現しようとしています。
DAOにおける意思決定は、多くのトークンを保有するメンバーがそれに比例した大きな投票権を持つ投票システムを通して行われる。これは、DAOに多くの資金を投入している人は、組織の利益のためにより誠実に参加する可能性が高いというアイデアに基づいています。
Metaverse(メタバース)
Web3.0のトレンド技術で代表的なのは「メタバース」です。メタバースは、インターネット上に構築された仮想空間のことです。仮想空間に自分のアバターを作り、実際に行動させることが可能になります。
国内外の次の企業では、すでにメタバースを導入しています。
Meta、Microsoft、パナソニックなど
国内の企業の中には、メタバースを活用した事業を実験的にスタートさせているところもあります。たとえば、新卒就活生向けの求人情報提供サービスを手掛けているポート株式会社で、メタバースを活用した事例があります。
同社では、2021年11月15日にメタバースを活用した就活相談サービスをリリースしました。対面でやりとりしているようなリアルな仮想空間でアバターを用い、キャリアコンサルタントが就活生にキャリアプランや人材紹介サービスなどを提案するものです。オンラインでの面接でよくある「学生の人柄が伝わりにくい」といった問題点を解消できるようになったため、多くの注目を集めました。
デジタル空間で作られた仮想空間のことです。主にEthereumブロックチェーンを利用することで、デジタル空間上の土地やアイテム、アバターなどさまざまなアセットを取得したり売買すること等ができるようになったことで更なる広がりが生まれています。
メタバース(metaverse)とは、英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語です。この言葉が最初に世の中に登場したのは、SF作家ニール・スティーヴンスンが1992年に発表した小説 ”スノウ・クラッシュ” の中で、架空の仮想空間サービスに付けられた名前でした。
その後、テクノロジーの進化によってさまざまな仮想空間サービスが登場し、現在はそれらの総称として「メタバース」という言葉が使われています。
Web3ゲーム:NFTゲーム:GameFi
NFTゲームは、仮想通貨のブロックチェーン技術を基盤としたオンラインゲームです。従来のゲームと違う点は下記の通りです。
- アイテムが、お金に換金できる「価値」を持つ
- ゲーム内のお金が「仮想通貨」となり、日本円に換金できる
すなわち、ゲームをプレイするだけでお小遣いが稼げる時代となりました。これまで趣味として楽しんでいたゲームのついでに、お金が手に入る時代になったのです。
NFTゲームは、仮想通貨のブロックチェーン技術を利用したゲームです。別名「ブロックチェーンゲーム」とも呼ばれており、ゲーム履歴を分散管理することで従来のゲームの問題点を解決したと言われています。
例えば従来のゲームではデータの改ざんが問題でしたが、ブロックチェーンを利用したNFTゲームではデータの改ざんができません。そのため、ゲームの透明性が担保されています。
NFTゲーム内のアイテムや土地などは、すべてNFT化されています。従来のゲーム内アイテムは単なるデジタルデータでしたが、NFTゲームでは各アイテムに固有の価値を持たせられるのが特徴です。
そのためゲーム内で手に入れたアイテムや土地はリアルと同様に、プラットフォーム内のユーザー同士で取引できます。
NFTゲームではサービスが終了してしまってもNFT化されたアイテムが資産として手元に残ります。資産としてデータが残る点は、サービス終了とともに価値が消えてしまう従来のゲームとの大きな違いでしょう。
ゲームをプレイして手に入れたアイテムはウォレット内に保存しておけるので、ほかのNFTゲームに引き継ぐことで資産価値のあるデータとして半永久的な所有が可能です。
NFTゲームは仮想通貨のブロックチェーン技術を使用しているため、不正プレイヤーに悩まされずにゲームを楽しめます。
ブロックチェーン技術にはデータを改ざんしにくいという特性があり、従来のゲームのようにコードの書き換えを簡単に行えません。またゲームデータは分散管理されているため、万が一不正があった場合にはすぐに排除できる環境が整っています。
ゲームの世界では、ブロックチェーンで作られたゲーム(Game)に金融(Finance)の機能を付与し、「お金が稼げる」仕組みを備えた「GamiFi(別名:ブロックチェーンゲーム)」が台頭しています。
GamiFiにおいては、ゲーム内及びゲーム外のNFTマーケットプレイスにおいて、ユーザー同士で自由にアイテムなどの売り買いをすることができます。前述したMy Crypto Heoresも、GamiFiのひとつです。
従来のオンラインゲームは、あくまで娯楽の一つとして考えられ、プレイヤーはよりレベルの高い装備やアイテムを手に入れるために、ゲーム内で課金をすることが一般的となっていました。しかしGameFiでは「Play-to-Earn」、つまり「ゲームをプレイしながら実際にお金を稼ぐ」という仕組みが誕生しました。実際に、GameFiで収入を得ながら生計を立てているプレイヤーも現れています。
GameFiは、簡単に言えば「ブロックチェーン上でNFTゲームをプレイすることで暗号資産を稼ぐこと」を指します。プレイヤーはゲームの中で土地、アバター、コスチューム、武器などの様々なNFTを獲得し、それをNFTマーケットプレイスで他のプレイヤーと交換したり、暗号資産に換金するために売却することが可能です。
また、ゲーム内キャラクターのレベルアップ、クエストへの参加、自分の所有している土地や建物を他のプレイヤーに使ってもらうこと、トーナメントで他のプレイヤーと対戦し勝利をすることなどで、収益化を図ることもできるようになっています。
web3.0の課題
利用する難易度が高い
仮想通貨ウォレットを使う時点で挫折する人が多いはず。仮に本書を読んでくれた人のうち、100人がWeb3.0にチャレンジしたら20~30人くらいはチンプンカンプンでしょう。 一度理解できれば簡単ですが、そこにたどり着くハードルは高いのです。また、手数料の高 さも難易度を上げる要因です。Web3.0でもっとも使われる技術のひとつに「イーサリアム」があります。イーサリアムは手数料が非常に高く、一回指示を送るのに3万円くらいかかることも。 まだまだ挫折しやすいポイントはあります。Web3.0は新しいアプリケーション が多いのでバグが発生しやすく、正直マニアでないと使えません。そしてWeb3.0のサービスはすべて英語です。日本語対応しているものはほぼないので、言語面でも挫折する人が多いかもしれません……。ただこれらを解決するために動いている人はたくさんいるので、より使いやすいサービスはどんどん出てくると思います。
自己責任の度合いが強い
自己責任の度合いが強いことです。 間違って誰かにお金を送ったら取り戻せませんし、 ハッキングに遭うリスクもあります。 GoogleなどWeb2.0ではサービス利用時に個人情報を 渡すので、IDやパスワードを紛失してもアカウントを復元できますよね。しかしWeb3.0のサービスにはID・パスワードがないので、忘れてしまったら復元は不可能。仮にウォレット にお金が残っていたとしても泣き寝入りするしかありません。また匿名で人を騙せるので、知識がない初心者はすぐ詐欺に遭います。Web3.0の合言葉はDYOR(Do Your Own Research:自分で調べてね)です!安易に人に質問せず、わからないことはググって解決しましょう。
各種制度が整っていない
各種制度が追いついていないことです。 既に気が付いている人もいると思いますが、法律 の整理はまるで追いついていません。
まとめ
近未来のインターネット、Web3は世界を変える可能性を秘めている
2023年現在はWeb2.0からWeb3.0への過渡期にあると考えています。 2030年頃にはある程度普及し、Web3.0のサービスが生活の中に浸透し始めているのではないかと思います。NFTも、PFP(プロフィールピクチャー)で盛り上がったあとは、現在下火になり、世界的にもNFTは下落傾向となっています。
しかし、NFTが画像だけでなく、色々な方面での活用が広がっていく状況は変わっていないと思っており、広がっていくのはこれからだとも考えています。長い目で見ることが必要かと思いもます。まだまだ、大きな躍進を遂げたGAFAは存在し続け、Web2.0も今後も発展していくでしょう。
web3.0が、社会に浸透するのは2040年くらいになるかもしれないと予想してい ます。 既に成功しているサービスがあるとはいえ「Web3.0が当たり前」と言われるようになるまでは、まだまだ時間がかかりそうです。