一念発起して、ブログを立ち上げ収益化をめざしたけれど、思うように収益化ができないと悩んでいるのは、わたしだけではないと思います。キーワード選定、ブログの構成などがたいへん重要です。
しかし、収益化の最終的なゴールイメージは、「ブログ読者が商品をクリックして購入する」ことです。したがって、ブログ記事を読むことで、商品購入のための行動(クリック)を起こさせなければいけません。
重要なことは、読者に行動を起こさせる「ブログ記事」を書くこと、ライティング技術、文章力、文章術ではないかと考えました。DaiGoさんの『人を操る禁断の文章術』は、ブロガーをはじめとして、あらゆる職業についている方にとって、とても有益な内容ではないかと思い、Amazonオーディブル、Kindleを利用して読んでみました。
『人を操る禁断の文章術』は、ブロガーであるわたしがブログ記事を書く時のスタンスやゴールイメージに至るスモールステップを明らかにしてくれました。ブロガーを含めて、ビジネスマンの方やいろいろな方々にとっても、悩みを解決する道筋を明らかにするとてもよい本です。初心者ブロガーさん、収益化がなかなか進まないと感じているブロガーさんには、たいへんおすすめです。
『人を操る禁断の文章術』とは
タイトル
『人を操る禁断の文章術』
著者
メンタリストDaiGo
刊行年
2015/1/21
あらすじ
この本では、「文章を書く目的とは読み手に想像させて行動を促すことだ」と主張しています。「人を動かす文章に共通する3原則」、「読み手の感情を揺さぶる7つのトリガー」、「読み手の心を自在に操るためにすぐに使える具体的な5つテクニック」という内容で書かれており、書くべき内容とその書き方がすぐに分かり実践できるようになっています。
『人を操る…』とは、どういうことか?
「人を操る…禁断の…」というと、何やら悪意があるような表現ですが、それほど「文章を書く」ということが、それを読んだ相手の行動に大きな影響を与えるということを示しています。文章を書くことは、読まれるために書くものでなく、読んだ相手の心を動かし、想像力をつかってもらい、今すぐ行動をさせるために書くものであることを端的に表しているのです。
人を操る文章の仕組みが、「読む」→「言葉に反応する」→「想像する」→「行動を起こす」であると書かれています。読む相手の心に刺さる言葉とは?想像につながる文章とは?行動を誘発させるためには?という疑問に本書は答えてくれるでしょう。
『人を操る禁断の文章術』の書評
文章を書くことが、ただ単に読み手に読んでもらう、理解してもらうだけでなく、読み手をこちらの意図することに誘導し行動させるためであることをわかりやすく明示しています。さらに、行動させるための文章をどのように書いていけばよいのかを3ステップに絞って記述されており、たいへんわかりやすいです。ブロガーであるわたしにとって、読者がクリックするという行動を誘発するためのヒントが詰まっている内容であると思っています。ブログ初心者やブログで稼ぎたいと考えている人、ビジネスマン等にとっても、たいへん役に立つ内容です。
文章を書く際の心構えの転換「書かない」
人を操る文章の3つの原則
- 「あれこれ書かない」
- 「きれいに書かない」
- 「自分で書かない」
あえて文章を短くすることで 読み手の想像力を借りる
「伝わる文章」よりも「したくなる文章」を書く
「あれこれ書かない」の中で一番印象に残った部分で、ブログを書く中でいつも考えておかなければならないことです。また、そのために、「あえて短い文章」で「相手の想像力を利用して」行動を導くというところがブログを書くときに全く意識をしてこなかったことで、目から鱗が落ちる思いでした。
書き方のポイントとなるのは、「自分が何を伝えたいか」ではなく、「この文章を読んだとき、相手にどんな行動をして欲しいか」で考えること。そして、どのように書けば読み手が「それをしてもいいかな?」「ぜひそうしたい!」と思うのか、を考えるのです。
メンタリストDaiGo. 人を操る禁断の文章術 (Japanese Edition) (p.46). Kindle 版.
読み手の欲求に刺さる「心を動かす文章」
感情を揺さぶり、人を行動に駆り立てる7つの引き金
- トリガー1「興味」
- トリガー2「ホンネとタテマエ」
- トリガー3「悩み」
- トリガー4「ソン・トク」
- トリガー5「みんな一緒」
- トリガー6「認められたい」
- トリガー7「あなただけの」
相手を誘導するには、相手の心に寄り添うことが最も大切
ブログを書く場合は、相手を特定することができないですが、ペルソナで相手をイメージすることがやはり重要であることが再認識できました。また、相手の強い欲求が潜んでいるであろう7つの分野が分かるので、関連するキーワードを散りばめることで読者を引きつけることができると考えられます。
トリガー3「悩み」
悩みを解消してくれる「何か」があると期待をしてしまうから飛びついてしまう──。つまり「悩み」は、人の心を動かす大きなフックになるのです。
メンタリストDaiGo. 人を操る禁断の文章術 (Japanese Edition) (p.105). Kindle 版.
やはり、「悩み解消」が心を動かすブログ記事の中心だと再認識しました。
トリガー4「ソン・トク」
買って損するのが怖い、という心理を「無料」や「返金保証」という言葉でかき消し、購入に結びつけていく。実際に返品されなければ、返金の必要はなく、まさに言葉の力だけで顧客の心を購買へと傾けているのです。
メンタリストDaiGo. 人を操る禁断の文章術 (Japanese Edition) (p.115). Kindle 版. サブトピック
読者が購入するメリットを文章化することはもちろん必要ですが、購入しない理由、一歩踏み出さない理由を一つずつ消していくことも必要であることが分かります。
相手の心を揺さぶる文章のテンプレート
自在に操れるようになる5つのテクニック
- テクニック1 「書き出しはポジティブに」
- テクニック2 「なんども繰り返す」
- テクニック3 「話しかけるように書く」
- テクニック4 「上げて、下げてまた上げる」
- テクニック5 「追伸をつける」
繰り返しで説得力が増していく
テクニック2「なんども繰り返す」で同じ「意味」と「感情」を、文章の中で言葉を変えて繰り返すことで文章の説得力が大いに上がることが述べられています。同じ言葉を3回以上使ってはいけない。あくまでも同じ「意味」と「感情」を言葉を変えて繰り返すということです。
これも、ブログを書くときには、同じ言葉であればくどくなることから、繰り返しは避けてきたことはありましたが、言葉を変えて繰り返すということはまったく意識したことがなかったので、新鮮なテクニックであり、今後は活用していこうと考えています。
書評まとめ
「人を操る禁断の文章術」
メンタリストDaiGoさんは、「文章を書く目的とは読み手に想像させて行動を促すことだ」と主張しています。「人を動かす文章に共通する3原則」で文章を書く心構えを、「読み手の感情を揺さぶる7つのトリガー」で読者の欲求の分類を、「読み手の心を自在に操るためにすぐに使える具体的な5つテクニック」で即実践することができ、すぐに役立つ文章の書き方が書かれています。
たいへん分かりやすく、わたしのようなブログを書く人、ビジネスマン、また、SNS、メール等を頻繁に使用する人にとっても、たいへん有益ですぐに活用できる内容となっています。
わたしの場合は、ブログで稼ぎたいと考えているので、本書の内容はブログ記事作成と直結する内容でした。ブログ読者に対して、細かなことまでしっかり伝えてわかりやすいことも大切ですが、「あえて短い文章」で「相手の想像力を利用して」、行動に導くというところもしっかり意識して今後に生かしていきたいと考えています。また、行動を促すだけでなく、行動しない理由を一つずつ消していくこともあわせて取り組んでいきたいと思います。
わたしは、DaiGoさんの『人を操る禁断の文章術』をウォーキング・車の運転中の「聽く読書」と電子書籍「Amazonキンドル」で読みました。
読書を始めるまでにいつも時間がかかってしまって、なかなか読書が進みませんでしたが、Amazonオーディブルの「聽く読書」ですんなり読書を始められ、2日間で読み終わりました。忙しい毎日の生活の中で隙間時間や家事の時間を読書タイムにすることができるのです。
「聽く読書」は、今までの読書タイムの枠を大きく広げることができるので、読書のハードルが下がり、読書量を増やすことができてとても良い感じです。
まずは、Amazonオーディブルは無料で体験ができるので、『人を操る禁断の文章術』も無料で読むことができます。オーディオブックで「聴く読書」を体験してみて、自分の読書スタイルとして取り入れることができるかどうかを試してみるのが良いと思います。
Amazonオーディブルで読書タイムの最適化ができることについてのブログも参考にしてください。
[blogcard url=”https://tosimizu.com/amazonaudible_muryoutaiken/”]
また、ブログにまとめるために、Amazonキンドルで2回目を読み終わりました。Amazonキンドル
では、印象に残った部分や引用部分をマーキングすることができるので、電子書籍の良さも感じています。
Amazonキンドルも読み放題が30日間無料体験できるようになっています。電子書籍のほうが良いという方は、こちらも自分の読書スタイルとして取り入れることができるかどうかを試してみるのが良いと思います。
DaiGoさんの著書