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【ブロガー書評】「新しい文章力の教室」 ChatGPTライティングの視点で読んでみた!

新しい文章力の教室_アイキャッチ
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ブロガーのわたしだけでなく、いろいろな職業についている人でも、文章を書くのが苦手で「書けない」と苦手意識を持っている人が多いのではないでしょうか。また、「書きたいことがあるけれど、どう書いていいかわからない」と思っている人もわたしだけではないと思います。

唐木 元さんの『「新しい文章力の教室」苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』を読もうと思ったきっかけは、ブログ記事を書くのにとにかく時間がかかる、うまく表現できない、収益化をもっと進めたいという思いが強くなり、ライティング技術をもっと高めないといけないと考えたからです。

また、最近はAIによる文書作成がだれでも可能になってきました。ChatGPTを何度か活用して、ブログ記事を作成し始めました。今後は、ChatGPTのようなAIを活用して記事を作成することが当たり前になっていくことが予想されますが、今までとは違ったブログライティングの視点や技術が必要になってきているとも感じています。

『新しい文章術の教室』は、どちらかというとWebライティングにマッチしたライティング指南書で、初版発行から15年が経過していますが、未だに多くの読者を引き付けています。ChatGPTなどのAIによる文書作成においても、新たなライティング向上の視点を与えてくれるとてもよい本です。ライティング技術の向上をめざしている初心者ブロガーさん、ChatGPTをつかっているけれど、どう扱っていけばよいのか、どのような視点で付き合っていけばよいのかがこのブログでよく分かります。ぜひ最後までご覧ください。


「新しい文章力の教室」について

タイトル

「新しい文章力の教室」苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

著者情報

唐木 元(コミックナタリー初代編集長)

1974年生まれ。株式会社ナターシャ取締役。大学在学中よりライターとして働き始める。卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。2004年より編集者として、ライブドア・パブリッシング、幻冬舎、KI&Company(ジーノ編集部)と3つの出版社に勤務。2008年株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げた。

刊行年

20150811初版発行

出版社

インプレス

ChatGPTを活用したブログライティングとは?

ChatGPTとは

ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語処理技術を用いた人工知能の一種です。ChatGPTは、GPTをベースに、人間のような応答を生成することに特化して学習されたモデルであり、自然な対話を行うことができます。

ChatGPTのサイトで質問を入力すると、テキストでChatGPTが返してくれます。

ChatGPTは、オンラインのチャットボットや仮想アシスタント、語学学習アプリなど、様々なアプリケーションで利用されています。

ブログライティングでの活用

  • キーワード選定
  • ブログの構成
  • タイトル・見出し作成
  • 構成にもとづく記事作成

上記のように、ブログ記事作成の準備段階から、ChatGPTをつかって効率化することができます。ただし、自分自身で加筆・修正することによって、より良い記事を作成する必要があります。

現状での課題

  • ChatGPTへの指示の出し方が難しい
  • 自分が把握していない記事が出来上がる
  • 推敲力が以前よりまして重要
  • 独自性をいかに発揮するか

ChatGPTは、文脈やニュアンスを十分に把握することができない場合があります。そのため、質問によっては、求めている回答が得られない場合があります。どのように質問すれば、良いのかを十分に考える必要があります。

ChatGPTが生成する文章には、誤った情報や論理的に矛盾した内容が含まれる可能性があります。そのため、自分自身が事実や情報を確認し修正することが必要です。

自分自身が考えをまとめたり、文章を作成することよりも、正確な情報を確認することや文章のチェックをすることが重要になってきます。それにともなって、文書作成のスキルが低下する可能性も考えられます。そのため、自分自身で考えを整理し、文章を作成するスキルの維持が重要ですね。

ChatGPTは、ネット上の一般的な情報をまとめて質問に回答してくれますが、その場に応じた具体的な判断や実際に体験したことを文章に表してくれるわけではありません。ChatGPTの活用が広がれば広がるほど、その人のその場での体験や経験が独自性を発揮することになります。ブログ記事作成においても、独自性をいかに発揮するかが課題です。

「新しい文章力の教室」におけるChatGPTライティングのポイント

「新しい文章力の教室」では、完読される文章を作成するための「77のコツ」がわかりやすくまとめられて解説されています。

「77のコツ」の中で、ChatGPTライティングのポイントにかかわると考えた項目をまとめてみました。

良い文章とは完読される文章である

  • 01 良い文章とは完読される文章である
  • 09 構造シートで整理する
  • 12 基本の構成は「サビ頭」

webページでもSNSでも読者は、「よく分からない」「自分にとって役に立たない」と感じたら、すぐにそのページを閉じて、別のページに移ってしまいます。このように、すぐに離脱する経験は誰しも経験していることではないでしょうか。

「01 良い文章とは完読される文章である」

「新しい文章力の教室」では、おしまいまで「完読される文章が良い文章」ということに設定しています。

ブロガーにとっても、SNSで発信している多くの人にとっても、自分の文章を最後まで読んでもらうことは最初で最後の課題ではないでしょうか。そういう意味では、この本は特にwebライティングやSNSでの情報発信向けの文章力についての書籍であり、これが、「新しい文章力」という言葉に現れていると思っています。

それでは、完読される文章を作成するためにはどうしたら良いのかというと…

  • 主眼と骨子(テーマとテーマを達成するための骨組み)の決定
  • 書きたいことのパーツ収集

が重要になってくるのですが、一連の流れを落とし込んだ「構造シート」というものを作成しています。

「09 構造シートで整理する」

そのシートに記入することで、主眼と骨子、書きたいことのパーツ、文書構成までを整理しながら、書く前段階が完了できるようにしているようです。

構造シートの書き方 より

この「構造シート」は文書作成のフレームワークと考えることができると思うのですが、ブログ作成においても、どのブロガーさんも毎回のブログ作成をルーチン化した同じような「ブログ作成ノート」といわれるものと同じであると感じました。

この本では、この「構造シート」は手書きにこだわっているようでしたが、わたしの場合は、「マインドマップ」を使って同じようにフレームワーク化しています。

この「構造シート」が出来上がった段階で、文書作成の半分以上は完成していると思うのですが、あとは「構造シート」にしたがって、文書を肉付けしていくことになります。

「12 基本の構成は“サビ頭”」

この文書を肉付けしていく際には、「サビ頭」つまり、もっとも盛り上がる部分を冒頭に持ってくる、結論をまず述べてからその理由を述べる書き方を徹底していくということです。

冒頭で読者の興味をぐっと引きつけ、関心をキープしたまま目標である「完読」に導くということです。

推敲力を高める

  • 16 文章は意味・字面・語呂の3つの見地で読み返す
  • 17 推敲の第一歩は重複チェック

ChatGPTをつかって、ブログを作成して一番最初に感じたことは、あっという間に文書が作成されるのだけれど、その文書が正確なのか、表記が間違っていないか、言い回しがそれでよいのか、こちらの意図がしっかり伝わる文書なのかといったことを検証・確認する作業が重要になることです。

じゅうらいのブログ作成においても、当然この作業は行ってきたわけですが、文書を作成しながらできた内容で、文書を作成した段階でほとんど完了していたことです。

はじめて目にする文書を正確なのかをいう検証をした上で、推敲していく時間がかなりかかることになります。ブロガーさんによっては、従来のやり方よりも時間がかかると感じている人もいるようです。

「16 文章は意味・字面・語呂の3つの見地で読み返す」

「完読」をめざすためには、意味は脳、字面は目、語呂は耳、と複数の感覚器を使って、立体的にブラッシュアップする必要があります。

意味=ミーニング=脳  黙読で

事実→ロジック→言葉づかい、誤字脱字や事実誤認はないか、主眼と骨子がかみあっているか、表現や文法が適切か

・字面=ビジュアル=目  黙読で

段落単位の見た目も大事

漢字の割合が多すぎると黒く難解に、逆にひらがなやカタカナが続くと段落は白く間が抜けて見えてくる

・語呂=オーディオ=耳  音読で

黙読したあと、今度は音読して語呂を確かめていく必要があります。

「17 推敲の第一歩は重複チェック」

同じ単語やフレーズがダブっていないかと確認する「重複チェック」がスタート!

理由は、
「最も発生率が高い」、
「文法の誤りや言葉選びの甘さ、リズムの悪さ等があぶり出される」
から。

今までは、推敲は行っていましたが、ただ単に読み返すというレベルのことしかしていなかったことに気付かされました。

重複については、せいぜい文法の誤りや単語の重複程度のことしか気づいていなかったと思います。

単語レベル → 文節レベル → 文型レベル → 段落レベル → 記事レベル

あらゆるスケールで重複を見つけられるようにアンテナを高く持つべきであることがよくわかりました。

独自性を高める

ChatGPTによる記事作成では、流暢な文章が簡単に作成できるのですが、どちらかというと一般的なことについてであり、ブログを書いている人の生の体験というような独自性という点については、当然ですが、ブロガーのみなさんしか書くことができません。

ChatGPTの記事に自分の体験や経験をもとにした独自性のある記事に書き直していく必要があります。

  • 54 わからないことはひと言でも書いてはいけない
  • 64 具体的なエピソードを書く

「54 わからないことはひと言でも書いてはいけない」

どんなジャンルの文章であれ、自分が理解していない言葉を一語たりとも書いてはいけません。一文字たりとも、です。

「新しい文章力の教室」54 わからないことはひと言でも書いてはいけない p148

これは、ChatGPTによる文章作成においても、一番重要なポイントではないかと思います。

簡単に文章が作成できるけれども、その内容を作成しブログにアップする責任において、しっかりと内容を把握し、理解することが大前提になります。

知らない固有名詞やあまり良くわからない点については、再度ChatGPTに問い直したり、自分でググって調べる必要があります。

実際に調べると、事実とは違っていたということもわたしの場合はありました。事実かどうかの検証も含めて調べることは、時間がかなり掛かることもありますが、しっかり理解する上で重要なことです。

「64 具体的なエピソードを書く」

独自性はそこで具体的に起きた事実やエピソードにこそ宿っていますから、見たり聞いたりしたありのままを書けば、何より強いオリジナリティが獲得できるのです。

「新しい文章力の教室」64 具体的なエピソードを書く p172

「具体的なエピソード」こそが、個人ブロガーの一番の強みだと感じています。実際に見たり、聞いたり、使ってみたり、生の声を読者に伝えることができるのです。読者が求めているのもその生の声であり、体験・経験にあると考えます。

まとめ

「新しい文章力の教室」におけるChatGPTライティングのポイント

  • 完読される文章をめざす
  • 推敲力を高める
  • 独自性を高める

ChatGPTなどによるAIの影響はたいへん大きなもので、あらゆるものが大きな変化をとげていくでしょう。

ただ、いくらChatGPTによって文章が簡単に作成できるようになっても、文章を作成する意図や思いを的確に把握して表現できるのかというと、まだまだ難しい状況です。

ブログ記事作成においては、文書の下書きとなるベースをChatGPTでつくり、上記の3つのポイントを念頭にリライトしていく流れがベストではないかと思っています。

最後に、一番印象に残ったところを紹介します。

なぜ初心者は冗長な文章を書いてしまうのか。私はその原因は主に不安にあると考えています。

自信のなさゆえ、断定を避けて濁したり、言い回しを和らげようと余計な表現を足したりしてしまいがちになる。
もしくは分量をかさ増しして、無内容なのにさも意味のあることを言っている気になる。

こういう文章は読み進んでもいっこうに文意が伝わらず、水で薄められたサイダーのような、あいまいなよみ味だけが積み重なっていきます。当然ながら離脱者がボロボロ出て、完読されない文章となってしまいます。

したがってタイトな文章を書く一番の秘訣は、第1章の主眼と骨子の項に戻って、話題と諭旨をしっかり組み立てることです。
事実とロジックがグラグラな文章は、表面的に締めたところですぐにメッキが剥がれてしまうもの。

言っていることに自信があれば、自ずと文章はタイトに明快になっていくでしょう。

「新しい文章力の教室」第3章「もっと明快に」まずは諭旨を引き締める p91

タイトで明快な文章を目指して書いていきたいと思います。

この本「新しい文章力の教室」は、ChatGPTなどのAIが広がりつつある現状においても、Webを中心とする文章作成の本質をついた、たいへんすぐれた書籍であると感じています。

ブログを書いている人をはじめとして、あらゆる職業の人にたいへん役に立つ良書であり、多くの人に読んでもらいたいです。

この本をわたしは、電子書籍のKindleで読んでいます。以前から紙の本を購入するのはやめて、電子書籍のみで読書を進めています。

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