【NISA年初一括投資】残りの資金を「預金」にする矛盾。なぜ特定口座を使わないのか?
こんにちは、トシミズです。
2026年もスタートして1ヶ月以上が過ぎました。
新NISAの年間投資枠「360万円」を
1月の年初に一括で投入された方も多いのではないでしょうか。
「市場にいる時間を長くして、複利効果を最大化する」
投資の鉄則である「タイミングよりもタイム(時間)」を忠実に守る、
非常に合理的な選択ですよね。
しかし、ここで一つ問いかけたいことがあります。
「NISA枠以外の、残りの待機資金はどうなっていますか?」
もし、結構な金額の余剰資金があり、
「来年以降のNISA枠のために」
と銀行の普通預金に眠らせているのだとしたら……。
厳しい言い方になりますが、
その投資判断は「論理破綻」しているかもしれません。
今回は、多くの投資家が無意識に陥っている
「非課税枠の罠」について深掘りしてみます。
なぜあなたは「年初一括」を選んだのか?

まず、一括投資を選んだ理由を再確認しましょう。
- 相場は長期的には右肩上がりだと信じている
- 1日でも早く市場に資金を投じ、複利の恩恵を最大化したい
- 「タイミング」を測る能力は自分にはない(だから「タイム」で勝負する)
これらは非常に強力な投資ロジックです。私もこの考えには大賛成です。
ですが、ここからが本題です。
もし「早く投資した方が得」という論理が正しいのであれば、
NISA枠に入り切らない残りのお金も、
特定口座(課税口座)で今すぐ運用した方が、
期待値は高いはずですよね。
「NISAの360万円は一刻も早く投資したい」
と言いながら、
「残りの資金は数年後のNISAのために現金で持っておく」
というのは、
「早く投資したい」と「投資を先送りにしたい」という相反する考えを同時に持っていることになるのです。
「税金を払いたくない」というコスト

なぜ、私たちは残りの資金を
特定口座に入れようとしないのでしょうか。
理由はシンプル、「税金を払いたくないから」ですよね。
特定口座で利益が出ると、約20%の税金がかかります。
これは確かに心理的な抵抗が大きいです。
しかし、ここで冷静に算数をしておく必要があります。
特定口座の利益(80%分) > 普通預金の利息(ほぼゼロ)
市場が右肩上がりであるという前提に立つなら、
この式は常に成立します。
「税金を払いたくないから投資しない」というのは、
いわば「利益の8割をもらう権利を、2割の税金を惜しんで捨てている」
のと同じです。
投資において最も高いコストは、
手数料でも税金でもなく、「市場にいない時間」なのです。
5年間のシミュレーション:その差は歴然
仮に1,800万円の資金があり、年利5%で運用できると仮定して、
5年後の結果を比較してみましょう。
| 運用パターン | 5年後の合計資産 |
| A:NISA枠を待って順次投資(残金は預金) | 約2,090万円 |
| B:初日に全額投資(特定口座併用+毎年NISAへ移行) | 約2,217万円 |
※パターンBは、特定口座の利益にかかる税金を差し引いた概算です。
その差は約127万円。
「税金を払うのがもったいない」という心理的なこだわりが、
5年間で100万円以上の機会損失を生んでしまう可能性があるということです。
論理がすべてではないけれど

もちろん、資産運用の正解は数学的な最適解だけではありません。
「全額を市場に投じるのは、暴落した時の精神的ダメージが大きすぎる」
「不測の事態に備えて、キャッシュ厚めで運用したい」
これらは「メンタル管理(心理的合理性)」として、立派な正解です。
投資で一番大切なのは「退場せずに継続すること」ですから。
しかし、もしあなたが「効率」を重視して
年初一括投資を選択したのであれば、
自分の資産全体に対してその論理が貫けているか、
一度見直してみる価値はあります。
まとめ:NISAは「手段」であって「目的」ではない
新NISAという素晴らしい制度ができたおかげで、
私たちは「非課税」という言葉に敏感になりすぎてしまいました。
ですが、私たちの本来の目的は
「非課税枠を使い切ること」ではなく、
「資産を最大化して、豊かな未来を作ること」のはずです。
- NISA枠は最速で埋める
- 余剰資金があるなら、特定口座を恐れずに活用する
- 特定口座で増えた分を、毎年NISA枠へ移し替えていく
これが、複利の効果を極限まで引き出すための「最短ルート」です。
「残りの1,440万円」
ただ眠らせておくのはもったいないと思いませんか?
あなたの「お金」という名の兵隊さんに、
今日もフルタイムで働いてもらいましょう。
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【本日の資産運用チェック】2026/02/13(金)現在
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