【IC-7300MK2で挑戦!デジタル無線⑦】祝・FT8初交信!「電波が出ない?」トラブルを乗り越えた実践記

こんにちは、トシミズです。
アマチュア無線のデジタルモード「FT8」への挑戦を続けてきましたが、
ついに、ついに……念願の初交信にたどり着くことができました!
しかし、ここに至るまでは決して平坦な道ではありませんでした。
「設定は完璧なはずなのに、なぜか電波が出ない!?」
という謎のトラブルに遭遇し、しばらく頭を抱えることに……。
今回は、私の記念すべきFT8初交信の全データと、実際に使ったWSJT-Xの操作手順、そして多くの人がハマるのではと思われる「オーディオ設定の罠」とその解決法について詳しくシェアします!

1. WSJT-Xで実践!FT8交信の基本手順

FT8で交信するにあたっての定番のアプリであるWSJT-Xの画面です。
ひと目見ただけでは、さっぱりわからないというハードルが高いアプリです(笑)
少しずつさわっていくと、何となくわかってくるのですが…
まずは、私が実際に行ったFT8の交信手順をステップ順に解説します。
ステップ①:リグの起動とプリセット
まずは無線機(IC-7300MK2)の電源を入れます。
IC-7300MK2には便利な「プリセット機能」が搭載されているので、メニューから「FT8」を選択してオンにします。

これだけで、FT8に最適なモードやフィルター幅が一発で設定されるので本当に楽ちんです。
ステップ②:WSJT-Xの起動と受信レベル調整
パソコン側で「WSJT-X」を立ち上げ、バンドを「7MHz(7.074MHzなど)」に合わせます。
ここで重要なのが、画面左下にある緑色の入力レベルメーター(dB調整)です。

このメーターが30〜50dBの間に入るように、IC-7300MK2のAF出力(音量)を下げて調整します。 レベルが高すぎても低すぎてもデコード(解読)率が落ちるので、ここは慎重に合わせます。
ステップ③:送信周波数の決定とCQハント
ウォーターホール画面を眺めながら、信号が流れていないクリアな「空き周波数」を探します。
良さそうな場所を見つけたら、「Shiftキー」を押しながらマウスでクリックして、自分の送信周波数を固定します。


準備ができたら、メイン画面の「バンド状況」に流れるデコード文字列をチェック。「CQ」を出している局の中から、交信してみたい局をダブルクリックします!

これで自動的に相手のコールサインがセットされ、メッセージ欄が表示され、送信が開始されます。
相手がこちらの電波を拾ってくれれば、レポート交換が15秒ごとに自動で進み、最後に「73」を交わして交信終了となります。
交信が成立すると、交信の記録保存のポップアップが出てきて、オッケーします。

ハムログやeQSLなどとの連携を設定していると、この時点でデータが送られるようです。
2. 【トラブル発生】「CQに応答しても無視される?」電波が出ない原因
手順通りに進め、画面上は「送信中(赤色)」になっているのに、なぜか全く相手に取ってもらえません。
「やっぱり7MHz帯は混んでいて、私のパワーじゃ届かないのかな?」
そう思って、ふとIC-7300MK2の画面に目をやったとき、異変に気づきました。
リグのパワーメーター(Po)が、ピクリとも動いていないのです。
送信状態(TXの赤ランプ)にはなっているのに、送信パワーが全く出ていない。
つまり、「送信しているつもりで、実はただの無変調(あるいは電波そのものが出ていない)」状態でした。
原因を調査した結果、WSJT-Xから出力されるべきデジタル信号(あのピーヒャラ音)が、無線機に送られていないことが判明しました。
原因は「Bluetoothワイヤレスイヤホン」の罠!
さらに深く探ってみると、信じられないオチが待っていました。
原因は、WSJT-Xの音声出力先が、私が耳に付けていた「Bluetoothワイヤレスイヤホン」になっていたことでした。
PCとBluetoothワイヤレスイヤホンを接続して、YouTubeや音楽を聞いていました。
そのため、普通に無線機のデジタル信号をワイヤレスイヤホンで聞いていたのですが、その接続したイヤホンを優先してしまったため、FT8の重要なデジタル音声信号が無線機ではなく、私の耳元に向けて「ピーヒャラ〜♪」と虚しく響いていたのです……(笑)。
正しいオーディオ設定の解決策
WSJT-Xの設定画面(Settings)の「オーディオ(Audio)」タブを開き、以下のように修正しました。
- 入力(Input): 無線機のUSBオーディオデバイス
- 出力(Output): 無線機のUSBオーディオデバイス

ここを両方ともしっかりと無線機のUSBデバイスに指定し直したところ、リグのパワーメーターが元気よく振れ、しっかりと変調がかかるようになりました!
【今回の教訓】
FT8のデジタル信号音は、別に聞こえていなくてもPCとリグの間で処理されるため問題はないのですが、「無線機本体のスピーカーからかすかに音を聞こえるようにしておく」のが一番確実だと気づきました。
音がしていれば「あ、いまちゃんとリグに信号が送られているな」と生存確認になりますからね。
3. 祝・FT8初交信!その結果は?
オーディオ設定の罠を乗り越え、再度CQを出している局をダブルクリックしたところ……流れるようにメッセージが進み、見事に「73」(さようなら)を受信!
ついに、FT8の初交信が成立しました!
記念すべき最初の運用の結果は以下の通りです。
- 中国(BY):3局
- 日本(JA):1局
わずかな時間で、国内だけでなく海外の3局ともしっかり繋がることができました。
自作のPC環境とIC-7300MK2、そして設定の苦労がすべて報われた瞬間です。
画面上でパタパタと文字が交わされ、世界と繋がっていく感覚は、従来の音声(SSB)通話とはまた違った大きな感動があります。
4. これからの課題:さらにFT8を深掘りしたい!
やっとスタートラインに立てたFT8ですが、画面を見ていると「もっとこうしたい」「これはどうやるんだろう?」という疑問や興味が次々と湧いてきます。
今後の課題として、以下の3つを進めていきたいと考えています。
- PSK Reporterの使いこなしたい
自分の出した電波が、今、世界のどこまで届いているのかがマップでリアルタイムでわかるWebサービス。 これをマスターして、我が家のアンテナの飛び具合を確認してみたいです。 - 電子QSLカードの連携(eQSLやLoTWなど)
FT8といえば迅速なデータ交換。 WSJT-Xの交信ログと自動で連携させて、スムーズに電子カードを発行できる環境を整えます。 - 交信方法の深掘り
今回はCQを出している局を追いかける「呼び側」だけだったので、今度は自分でCQを出してみるなど、運用の幅を広げていきたいです。
FT8は設定さえ乗り越えれば、限られたパワーやアンテナ設備でも驚くほど遠くまで電波が飛んでいく最高のモードだと実感しました。
しかし、実際に自分の声でつながるという感覚ではないので、評価が2分されるのもよくわかります。
トシミズは、とにかくFT8をやり込んでみようと思っています。
自分の電波がどこまでとんでいくのか、どんな人とつながるのか、どんな電子QSLカードが届くのか、ワクワクすることがあるのではないかと楽しみにしています。
これからも【デジタル無線シリーズ】として、一歩一歩ステップアップしていく様子を記録していきますので、お付き合いいただければ幸いです。
それでは、73!また次回の記事でお会いしましょう。
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