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こんにちは、トシミズです!

FT8の運用を始めてから、あっという間に1ヶ月半が経過しました。毎日少しの時間の運用ではありますが、国内外合わせて700局弱、49カ国の局長さんと交信することができました。

今回は、FT8初心者の現状報告として、日々の運用ルーティンや直面したトラブルについてまとめてみました。

QRZ.comのログブック
QRZ.comのログブック

1. ここがすごいよFT8!静かなるDXハンティング

FT8の最大の魅力は、なんといってもその手軽さです。

現在、PCデスク上に安定化電源とIC-7300MK2を置き、自作PCと接続して運用しています。

この構成だと、まさにPCでネットサーフィンをする感覚でFT8の交信ができてしまいます。

交信時の特有のデジタル信号音をわざわざスピーカーで聞く必要はありませんし、マイクに向かって自分で話すこともないので、とにかく静かに交信が可能です。

家族がそばで何をしていても全く問題なく、周りからは単にPCを触っているようにしか見えないのが素晴らしいところです。

また、FT8の交信が視覚化されるアプリやサイトを活用することで、自分の電波がリアルタイムでどこまで飛んでいるのかがわかるのも大きな楽しみの一つです。

⏬️下のログは一番最近のログです。⏬️

2. トシミズ流・FT8運用ルーティン

FT8全自動化システム関係図
FT8全自動化システム関係図

トシミズの主な運用時間は、グレーゾーンと呼ばれる日の出・日の入りの時間帯と、夜8時以降がほとんどです。

安定化電源と接続

    【運用開始のステップ】

    1. 安定化電源をオンにする。
    2. IC-7300MK2をオンにし、プリセットをFT8に設定する。
    3. ハムログ → JT_Linker → GridTracker2 → WSJT-X の順でアプリを立ち上げる。
    4. マイクとスピーカーがUSB接続になっているか確認する。
    5. WSJT-Xで運用する周波数に切り替え、バンド状況のワッチを開始する。
    WSJT-X ウォーターホール画面
    WSJT-X ワイドグラフ画面

    【交信のコツ】
    ワイドグラフを見ながら空いている周波数を探し、マウスの右クリックで送信周波数(赤枠)を確保します。
    次に、WSJT-Xのバンド状況とGridTracker2のコールロースター情報(pskreporterなど)から、未交信国や未交信エンティティをチェックします。

    コンディションによって信号強度(db)が変わりますが、-20db以下になると交信成立が難しくなる傾向があります。
    そのため、dbの大小でコンディションの良し悪しをなんとなく判断しています。
    ちなみに、ずっとCQを出している局は、電波がこちらからはなかなか届かない結果であることもあり、応答してもつながらないことも多いです。
    逆に、CQを出していなくても、こちらからクリックして交信をお願いすることも多数あります。

    特に、日本の局と交信している遠くの局は、すでに日本からの電波がその局に届いているということなので、その局とは繋がる可能性が高いと判断します。

    3. 初心者の壁?電波障害(回り込み)対策

    順調に見えるFT8運用ですが、実はトラブルもありました。

    自作PCのマイクとスピーカーの設定や、IC-7300MK2との接続で最初はつまずきましたが、原因がわかり現在は解消しています。

    【4コマ漫画#104】送信出力アップの代償(恐怖の電波回り込み)

      一番焦ったのは「電波の回り込み」と思われる障害です。

      送信出力を上げるとSWRが上がることがわかり(これは今後の課題です)、さらに送信時にPCのキーボードの電源が落ちて使えなくなったり、モービル機の表示がおかしくなったりしました。

      ✨️今後の課題解決に向けたアイテム

      SWRパワーメーター

      アンテナの状態を正確に把握し、SWR上昇の原因を特定するための第一歩になります。最適な調整を行うことで、愛機であるIC-7300MK2の本来のパワーを安全に引き出し、より遠くの海外局との交信成功率を高められます。

      対策として、2本のUSB-Cケーブルにパッチンコアを取り付け、しばらく使わないHDMIケーブルは取り外しました。

      USB-Cケーブルと電源ケーブルにパッチンコア設置
      USB-Cケーブルと電源ケーブルにパッチンコア設置

      今のところ、以前のような回り込みの障害は出ていません。

      ネット上の「35Wぐらいで十分」という意見を参考に、現在は35W程度の出力で安定して運用しています。

      ✨️「通信エラー」を防ぐノイズ対策アイテム

      フェライトコア 内径 3.5Φ 5Φ 7Φ 9Φ 13Φ 20個セット ノイズ 除去 電源線 高周波 ノイズフィルター パッチンコア ヒンジ式 (20個セット)

      USB-Cケーブル等にパチッと挟むだけで、憎き「回り込み」を劇的に軽減します。PCのフリーズに怯えることなく、快適にFT8のDXハンティングに集中できる安心の運用環境が手に入ります。

      4. 交信後の楽しみ!自動化されたログとQSLカード

      FT8は交信後の処理も非常にスマートです。

      交信相手からの応答があり、「73」で交信が成立すると、WSJT-Xのログを記録するかどうかのポップアップが出るので「OK」をクリックするだけです。

      これだけで自動的にハムログに記録されます。

      交信終了後は、各アプリとIC-7300MK2の電源を落とし、ハムログのバックアップを取ります。その後、hQSLアプリを立ち上げてQSLカードの受信・照合・コンファームを行います。送信も1枚ずつ確認するか一括送信できるので、手間がかかりません。ログの記録と電子QSLカードの送受信を自動化しているおかげで、届いたカードのデザインを見るのが日々の楽しみになっています。

      QSLカード(オーストラリア)
      QSLカード(オーストラリア)
      QSLカード(南アフリカ)
      QSLカード(南アフリカ)

        後日、eQSL、LoTW、QRZ.comなどでデータがインポートされているか確認し、それぞれのアワード達成状況をチェックしています。

        5.目指せDXCC 100エンティティ!

        現在のアワード達成状況

        現在、QRZ.comでは現在3つのアワードを達成することができました。

        獲得したアワード

        1. World Radio Friendship Award

        • 達成条件: QRZ.comのログブック上で、合計25回以上の交信をコンファームすること。
        • 詳細: このアワードは、QRZ.comのサービス継続25周年を記念して創設されたものです。交信した相手局もQRZログブックを利用しており、双方のデータが一致してコンファームされることでカウントされます。

        2. Grid Squared Award

        • 達成条件: QRZ.comのログブック上で、100箇所の異なるマイデンヘッド・グリッド・スクエアに属する無線局との交信をコンファームすること。
        • 詳細: マイデンヘッド・グリッド・スクエアとは、地球上を分割してアルファベット2文字と数字2桁(例: DN05、FN31など)で表す位置情報の規格です。世界中の様々な地域から、重複しない100のグリッドを集める必要があります。

        3. World Continents Award

        • 達成条件: QRZ.comのログブック上で、世界の6つの大陸ゾーンすべての無線局と最低1回ずつ交信をコンファームすること。
        • 詳細: 対象となる6つの大陸は、「アフリカ」、「アジア」、「ヨーロッパ」、「北アメリカ」、「南アメリカ」、「オセアニア」と定義されています。

        いずれのアワードもFT8で交信をはじめると比較的早く達成できるアワードだと思います。

        QRZ.com、eQSL、LoTWのそれぞれのサービスでアワードが設定されており、このアワードを目指してFT8の運用をするのも楽しみだと思います。

        めざせ!DXCC100

        毎日のスキマ時間でも、世界中と繋がれるFT8。

        当面の大きな目標は「DXCCの100エンティティ」の達成です!これからもコツコツと交信を重ねていきたいと思います。

        DXCC(DX Century Club)は、米国のアマチュア無線連盟(ARRL)が発行している、世界のアマチュア無線家にとって最も有名で目標とされる権威あるアワードです。

        「100エンティティのアワード」に関する基本的な仕組みと概念は以下の通りです。

        1. アワードの達成条件

        • 100のエンティティと交信・コンファーム: 世界中の異なる100の「エンティティ」の無線局と交信し、QSLカード(交信証明書)またはLoTW(Logbook of The World)などの公式な電子ログシステムで交信が証明(コンファーム)されると、基本となるDXCCアワードを取得できます。
        • 部門別の認定: 交信モード(CW、電話、デジタルなど)や、周波数帯(バンド)ごとにアワードが分かれています。
        • ステップアップ: 100エンティティ達成後も、交信数を150、200と増やしていくことで追加のステッカーを獲得でき、最終的には世界中のほぼ全域と交信する「オナーロール(Honor Roll)」という最高峰の栄誉を目指すことができます。

        2. 「エンティティ」とは?

        エンティティ(Entity)は、単なる「国(Country)」の数ではありません。ARRLが定めた地理的・政治的な基準に基づき、世界をより細かく分類した地域のことを指します。現在、世界には約340のエンティティが存在します。

        • 地理的な分離の例: アメリカ合衆国本土とは別に、「ハワイ」や「アラスカ」はそれぞれ独立した1つのエンティティとしてカウントされます。
        • 日本の例: 日本本土とは別に、「小笠原諸島」や「南鳥島」がそれぞれ独自の別エンティティとして扱われます。

        まとめ

        FT8での交信運用は、PCとの設定さえ完了すれば、日常の交信には手軽に行うことができます。

        また、海外の局との交信で、よりたくさんの国、エンティティ、よりたくさんの局長さんとつながることによるアワード獲得を楽しむこともできます。

        しばらくは、アワードハントを楽しんでいこうと思います。

        落ち着いたところで、FreeDVに挑戦していくことにします。

        それでは、各局、またお空でお会いしましょう。73!

        ✨️目標達成のためのガイド本

        HAM world (ハムワールド) 2025年 09月号 [雑誌]

        画面を広げるだけで、世界地図上で飛び交う電波の軌跡も、相手局の情報も一目瞭然!ウィンドウを切り替える手間がなくなり、コックピットのような大画面でFT8の「視覚的な楽しさ」を120%味わい尽くせます

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