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【「コカ・コーラの瓶」が命を救う?】💡 オックスフォード大が教える「ゼロから作らない」最強の課題「回避」術

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先日、NewsPicksから届いたメールに、

思わず「なるほど!」と唸らされる話が載っていました。

紹介されていたのは、ビジネス界のノーベル賞とも呼ばれる

「Thinkers50」を受賞した、オックスフォード大学ビジネススクールの

パウロ・サバジェ教授の著書

『どうにかする:めちゃくちゃな状況で「圧倒的な結果」を出している人と組織の思考術』の内容です。

私たちは何か問題にぶつかった時、

つい「正面から戦って」解決しようとしてしまいます。

しかし、教授はこう言います。

「突破」するな。「回避」せよ。

今日は、めちゃくちゃな状況下でこそ真価を発揮する、

この「回避術(Workarounds)」という思考法についてシェアしたいと思います。


アマゾンの奥地にもある「あの飲み物」

著者のサバジェ教授がコンサルタント時代、

ブラジルのアマゾン奥地の村を訪れた時のこと。

船でしか行けないような僻地にも関わらず、

そこで出された昼食には、当たり前のように

「瓶入りのコカ・コーラ」が添えられていました。

世界のどんな奥地に行っても、コカ・コーラやペプシはある。

しかし一方で、そこには

「命を救う医薬品」は届いていないという現実がありました。

ここで普通の思考なら、

「どうやって医薬品を届ける新しい物流網を作るか?」と考えます。

予算をかけ、トラックを手配し、道路を整備しようとするでしょう。

これが「正面突破」です。

しかし、リソース(人・モノ・金)がない場所でそれは不可能です。

「既存のしくみ」に便乗する

コカ・コーラの瓶はは命を救う

そこで、あるイギリス人夫妻(サイモンとジェーン)が取った行動は、

全く逆のアプローチでした。

「コカ・コーラが届くなら、それに乗っかればいいじゃないか」

彼らが考え出したのは、

「コカ・コーラの瓶ケースの、瓶と瓶の隙間に収まる三角形の薬用パッケージ」

を作ることでした。

これなら、新しいトラックも道路も必要ありません。

すでに機能しているコカ・コーラの流通網に、

文字通り「便乗(ピギーバック)」するだけで、

薬が村まで運ばれていくのです。

これが、サバジェ教授の提唱する「回避術」の真髄です。

ゼロから新しい仕組みを作るのではなく、

「すでにそこにあるもの(既存のインフラ)」

をちゃっかり利用して、課題をスルリと回避してしまうのです。

ルールすらも「回避」する

この話には続きがあります。

現地の規制当局から

「医薬品と石けん(手洗い用)を同じ容器に入れてはいけない」

という条例違反を指摘されたのです。

ここでも彼らは、役所と戦ったり(正面突破)、諦めたりしませんでした。

彼らは「パッケージの上面にピたりとはまる石けんトレー」をデザインし、

物理的に分けることで、「別々だが同時に運べる」状態を作り出しました。

条例という厄介な壁も、正面からぶつかるのではなく、

デザインの工夫で「回避」したのです。

結果、この地域での薬の服用率は、

1年足らずで1%未満から46.6%まで劇的に上昇したそうです。

「何が足りないか」ではなく「何があるか」

この思考法の最大のポイントは、視点の転換にあります。

私たちは困難に直面すると、

「予算がない」
「時間がない」
「人がいない」

と、「何が欠けているか(What’s missing)」ばかり見てしまいます。

しかし、「回避術」を使う人は違います。

「今、ここに何があるか(What’s available)」を見るのです。

  • 使えそうな既存のシステムはないか?
  • 利用できそうな人間関係はないか?
  • 解釈次第で味方にできるルールはないか?

ビジネスだけじゃない!あなたの日常も「回避」でラクになる

ここまで読んで、

「これは海外のすごいビジネスの話でしょ?」

と思った方もいるかもしれません。

ですが、この「回避術」は、

私たちの日常生活にある「めちゃくちゃな状況」でも大いに役立ちます。

毎日、仕事に家事に育児にと追われ、

「時間が足りない」「体力が限界」という状況は、

まさにリソース不足の現場です。

真面目な人ほど、

「手料理を作らなきゃ」
「部屋を完璧に片付けなきゃ」

と、問題を真正面から突破しようとして疲弊してしまいます。

ここで「回避術」の出番です。

  • 「食事を作る時間がない」→ 正面突破(睡眠時間を削って作る)はやめる。→ 回避術:スーパーの惣菜や便利な冷凍食品という「既存のシステム」に堂々と便乗する
  • 「運動不足だけどジムに行く時間がない」→ 正面突破(無理やり早起きしてジムへ行く)は続かない。→ 回避術:通勤や買い物の移動という「既存の行動」に便乗し、一駅分多く歩く

「完璧を目指さない」「今あるものに頼る」

という視点を持つだけで、日々のストレスはぐっと減らせるはずです。

明日から使える4つの「回避術」

サバジェ教授は、この回避術を4つのパターンに分類しています。

仕事でも家庭でも、使える場面は多いはずです。

  1. 便乗(Piggybacking):
    コカ・コーラの例のように、一見無関係な「既存のシステム」に乗っかる。
  2. 抜け穴(Loophole):
    「既存のルール」の曖昧さを都合よく解釈し、味方につける。
    (例:「掃除は毎日」という自分ルールを
    「平日はロボット掃除機にお任せ」と解釈変更する)
  3. 誘導路(Roundabout):
    人々の「習慣化した行動パターン」を少しずらして、
    目的の行動へ誘導する。
    (例:スマホを見過ぎないよう、充電器を寝室ではなく玄関に置く)
  4. 次善策(Next Best):
    本来の目的とは違うが、手持ちの限られたリソースを別の目的に転用する。
    (例:専用の花瓶がないので、おしゃれな空き瓶で代用する)

まとめ:完璧を目指さず「どうにかする」

ブログを書くにも、新しいプロジェクトを始めるにも、

私たちはつい「完璧な環境」を求めてしまいがちです。

しかし、環境が整うのを待っていては、いつまで経ってもスタートできません。

「正面突破」はもう古い。

これからは、目の前にある

「めちゃくちゃな状況」や「不完全なリソース」を逆手に取り、

既存のものにうまく「便乗」して、

涼しい顔で課題を「回避」してみませんか?

「コカ・コーラの瓶の隙間」のようなチャンスは、

意外と私たちのすぐ足元に転がっているのかもしれません。


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