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【IC-706MKⅡ復活!】「ビネガーシンドローム」を自力で直す偏光板交換修理🛠️

20251106日記(1200 x 675 px)
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1. はじめに:30年来の相棒に異変が…

こんにちは! トシミズです。

私は30数年前にアマチュア無線の免許(3級)を取り、無線交信を楽しんできました。

ただ、途中無線から離れていた時期も長く、

退職してからのいわゆるリターン組です。

私の愛機、HF/VHF/UHFのオールバンドトランシーバー

IC-706MKⅡ」を購入したのは、もう30年ほど前になります。

IC-706MK2
IC-706MK2

長年、国内外の交信を共にしてきた、まさに相棒とも呼べる存在です。

しかし最近、その相棒に異変が起こりました。

液晶表示の中央部分が、まるで墨を流したように暗くなってしまい、視認性が非常に悪くなってきたのです。

特に昼間の運用時や、角度によっては全く見えなくなることもあり、運用に支障をきたし始めました。

ビネガーシンドローム
ビネガーシンドローム

インターネットで調べてみると、IC-706MK2のユーザーの間では

「あるある」の現象だと判明。

そして、その原因が液晶に使われている素材の劣化で、

酸っぱい匂い(お酢の匂い)を伴うことから「ビネガーシンドローム」

と呼ばれていることも知りました。

愛着のあるリグです。なんとか直したい!

そして、多くの先人たちがDIYで修理に成功していることを知り、私も自力での修理に挑戦することにしました。


2. 修理を決意!準備と計画

ビネガーシンドロームの原因は、液晶パネルの表面に貼られている

「偏光板」の劣化です。

劣化した偏光板を新しいものに交換すれば、液晶の表示は復活するはずです。

🛠️ 準備したもの

修理に必要なものは非常にシンプルです。すべてAmazonで調達しました。

  • 偏光板: 液晶のサイズに合う偏光板シート。
  • シール剥がし液: ここが良くも悪くも重要!後述しますが、スプレー式ではなく液状で刷毛が付属しているタイプを選びました。
  • その他: ドライバー、カッターナイフ、定規、作業用の布など。

💡 液状のシール剥がしを選んだ理由

ネットでの修理情報を見ると、

修理における最大の難関は

「劣化した偏光板を剥がした後に残る、ネバネバした糊状の接着剤の除去」

だという情報を得ていました。

この接着剤を徹底的に除去しないと、新しい偏光板を貼ってもきれいに見えません。

そのため、時間をかけて糊をふやかし、きれいに除去するために、

スプレー式でなく、たっぷりと液を塗布できる刷毛付きの

「液状シール剥がし」を選択しました。

この判断が後々功を奏することなったのですが、トラブルの原因にもなりました。


3. 【難所!】ビネガーシンドローム修理の手順

いよいよ修理開始です。

ステップ1:フロントパネルの分解と液晶の取り出し

まずは本体からフロントパネルを慎重に取り外し、

さらに内部の基板やネジを外し、液晶ユニットを取り出します。

IC-706MK2のフロントパネルは、上部のスライドスイッチと連動して本体から分離します。

フロントパネル
フロントパネル

ステップ2:劣化した偏光板を剥がす

劣化した古い偏光板をカッターナイフなどで端から慎重に剥がします。

この時点では、まだ液晶表示は回復しません。

偏光板をはずす
偏光板をはずす

ステップ3:残った糊(接着剤)の除去(最難関!)

ここが正念場です!剥がした後の液晶の表面には、

まるでセロハンテープの糊が残ったような、

ベタベタした接着剤がびっしりと残っています。

シールはがしを塗る
シールはがしを塗る
割り箸で糊を除去
割り箸で糊を除去

この糊の除去作業に、なんと1時間以上かかりました。

私は液状のシール剥がし液を刷毛でたっぷりと塗り、

糊が柔らかくなるのを待っては、ヘラや布で根気強く拭き取る作業を繰り返しました。

ネットで「大変だ」と聞いていましたが、想像以上でした。

しかし、この工程をサボると仕上がりに響くため、

液晶のガラス面が鏡のようにピカピカになるまで徹底的に磨き上げました。

ステップ4:新しい偏光板の切り出しと貼り付け

いよいよ新しい偏光板の登場です。

偏光板には「偏光の角度」があるため、適当に貼ると液晶はきれいに見えません。

  1. 偏光板を液晶パネルのガラス面に当てて見る。
  2. 一番表示が鮮明でコントラストが高く見える角度を探す。
  3. その角度を保ったまま、液晶のサイズに合わせて慎重にカッターで切り出す。
  4. 偏光板の保護フィルムを剥がし、液晶の上におき、フロントパネルの金属枠でとめる。

ステップ5:元通りに組み立てて完了

偏光板を貼り付けたら、分解した手順と逆の順序で、

液晶ユニット、フロントパネルを元通りに組み立てて修理完了です!

修理完了
修理完了


4. ハプニング発生とまさかの解決策(トラブル対応)

完璧に進んだかに見えた修理でしたが、2つのハプニングに見舞われました。

トラブル①:極小バネの紛失はホームセンターが救世主

フロントパネルを外す際、パネルをロックするスライドスイッチのバネが、勢いよく飛び出して紛失してしまいました。5mm×1mm程度の極小サイズです。

これはもうダメか…と諦めかけましたが、

「ダメ元」で近所のホームセンターのネジ・バネ売り場に行ってみました。

すると、なんとサイズぴったりのバネが商品として売られていたのです!

まさかの奇跡に思わずガッツポーズ。

極小部品の紛失は、ホームセンターで解決できる場合があるという貴重な教訓になりました。

トラブル②:液晶内部への液の浸入と自然乾燥

そして、最大のヒヤリ体験がこれです。

糊を除去する際、使っていたシール剥がし液が、

どうやら液晶パネルの隙間から内部にわずかに入り込んでしまったようでした。

しっかりと糊をとれるだろうと刷毛付きの液状のシールはがしを選びました。

糊を剥がすためにはたいへん役だったわけですが、

液状のシールはがしをたっぷりと付けすぎて、

液晶の側面(長方形の短辺の一方に少し突起物のようなものがある)にもシールはがしの液がたれてしまっていました。

糊が完全にきれいに剥がれ、ツルツルになり糊はがし完了を喜んだのもつかの間、

偏光版で液晶を見てみると、シールはがしの液が侵入したあたりに色ムラを発見しました。

液晶の色ムラ
液晶の色ムラ

「液晶をダメにしてしまったか…」と青ざめましたが、

液状シール剥がしは揮発性が高いものが多いので、

「時間が経てば、自然に蒸発して回復するのでは?」

という一縷の望みを託し、そのまま1週間ほど放置して自然乾燥させてみました。

結果は…ほぼ完全に表示が回復!

念のため電源を入れたままの乾燥は避けましたが、

揮発性の高い液体の場合は、この自然乾燥が有効であることがわかりました。

本当にラッキーでした。


5. まとめと感想

修理完了後の液晶表示は、まるで新品の時のように鮮明によみがえりました!

長年見慣れていた「暗い液晶」から解放され、

改めてIC-706MKⅡの美しさを実感しています。

🌟今回の修理から得られた教訓

  • 接着剤の除去こそが勝負。 液状シール剥がし液は必須。
  • 極小のバネは諦めない! ホームセンターは意外な救世主。
  • 揮発性の液体の浸入には、自然乾燥で様子を見るべし。

IC-706MK2は名機であり、まだまだ現役で使えるリグです。

しかし、現在はアマチュア無線にもデジタル化の波がおしよせています。

FT8やFREEDVなど、やってみたいことがたくさんあります。

新規にHF帯の無線機の購入も考えていきたいと思います。

もし同じビネガーシンドロームで悩んでいる方がいれば、

今回の私の体験を参考に、ぜひDIY修理にチャレンジしてみてください!

73 & Good Luck!


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