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【Tosimizu日記】30年ぶりの再開!アマチュア無線の魅力と私の楽しみ方

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アマチュア無線との出会いと紆余曲折

「アマチュア無線って何ですか?」

雑談の中でアマチュア無線にカムバックしたことを職場の若い職員に言うと、返ってきた言葉です。

40歳も違った若い女性ならば、知らなくて当然か~と思いました。

約30年前、私はアマチュア無線の従事者免許を取得し、ハンディ機を手に開局しました。

無線を通じて交信できることが新鮮で、家内も一緒に免許を取得し、夫婦で楽しんでいましたのですが、仕事が忙しくなるにつれ、次第に無線から遠ざかり、いつしか無線局の免許も失効。

そして、退職後に再びカムバックしましたが、またもや日常の忙しさに流され、再び免許が切れてしまいました。

そんなわたしが昨年、再度アマチュア無線に戻ってきたのです。

久しぶりのアマチュア無線の世界にもデジタル化が進んでいて、驚くとともに

「これも、ちょっとおもしろそう!」

と興味がわきました。

アマチュア無線の進化

アイコム ID50 ハンディ機
アイコム ID50 ハンディ機

かつては、限られた周波数でローカルな交信を楽しむものでしたが、今ではデジタルモードが登場し、インターネット経由で全国・海外の局とつながることが可能になりました。

上の画像の手のひらに乗るようなハンディ機で日本全国、海外の局とも更新できるってすごくないですか?

まるで、時空を超えて会話できるような感覚です。

特にD-STARやFT8といったデジタル通信の登場により、より簡単にクリアな交信ができるようになっています。

30年前には考えられなかった技術が、今では当たり前のように使える時代になったのです。

アマチュア無線の楽しみ方は人それぞれ

アマチュア無線の魅力は、「何を楽しむか」が人によって違うことです。

  • 会話を楽しみ、無線仲間と情報交換をする人
  • CW(モールス通信)で静かに交信することに魅力を感じる人
  • D-STAR、WIRES-X、FT8などデジタル通信の技術を駆使して交信を楽しむ人
  • 無線機やアンテナのカスタマイズに夢中になる人
  • どれだけ遠くに電波を飛ばせるかを探求する人

「無線って話すだけでしょ?」と思われがちですが、実はそれだけではないのです。

CW(Continuous Wave、連続波)とは、モールス符号を使った通信方式の一つで、無線通信で広く利用されています。送信機の電波を断続的にON/OFFすることで「長点(―)」と「短点(・)」を表し、文字や数字を伝えます。シンプルな技術ながら、微弱な信号でも遠距離通信が可能で、アマチュア無線や非常通信で重要な役割を果たしています。
簡単に言うと…
・「トン・ツー」という短音(・)と長音(-)の組み合わせで文字を送る。
・声ではなく、電波を断続的に出すことで通信する。
・ノイズが多くても聞き取りやすく、遠くまで電波が届きやすい。
・「手打ち」する楽しさがあり、習得すれば世界中の局と交信可能。
スマホの「ポチポチ入力」のように、シンプルな操作でダイレクトにつながるのが魅力です。

D-STAR(Digital Smart Technologies for Amateur Radio)
アマチュア無線向けのデジタル通信方式で、音声やデータをデジタル化して送受信します。インターネットを経由して世界中と通信できるのが特徴です。

WIRES-X(Wide-coverage Internet Repeater Enhancement System)
八重洲無線(Yaesu)が開発したアマチュア無線のデジタル通信システムで、インターネットを利用してリピーターやノードを接続し、広範囲の交信を可能にします。

FT8
デジタルモードの一種で、微弱な信号でも通信できるのが特徴です。わずか50Hzの帯域幅で、低電力でも遠距離通信が可能なため、短波帯(HF)での交信に特に適しています。
簡単に言うと… ・無線機とパソコンをつなぎ、専用ソフトを使って通信します。
・音声ではなく、デジタル信号(短いメッセージ)をやりとりします。
・送信と受信が自動で行われ、交信が約15秒ごとに進みます。
・少ない電力でも遠くの相手と交信しやすいので、海外の局とつながることもできます。
「直接話すのが苦手」「海外と手軽に交信してみたい」「小さな電波で遠くとつながりたい」 そんな人にぴったりの通信方式です。

わたしの楽しみ方

わたしはどちらかというと、「話さない通信」が好みなのかもしれません。

CW(モールス通信)やFT8のように、直接会話をせずに交信するスタイルに惹かれます。

また、移動運用も好きで、標高の高い場所でCQを出すことが何よりの楽しみです。

標高の高いところでCQを出し、予想もしない遠く離れた局とつながったとき

「そんなところまで、自分の出した電波が飛んでいってるんだ!」

とたいへん驚きます。

例年、Eスポと呼ばれる「スポラディックE層」が発生すると、いつもは市内しか届かない電話が遠く北海道や沖縄、韓国にまで届くのです。

「なぜ、こんなことがおきるのか?」と驚きます。

スポラディックE層(Es層)は、通常の電離層(E層)とは異なり、突発的に発生する高密度の電子を含む層です。主に夏季に多く見られ、高い周波数の電波(VHF帯など)を遠距離まで反射するため、アマチュア無線やFMラジオの異常伝播の原因となります。発生メカニズムは完全には解明されていませんが、流星や電磁気的な影響が関係していると考えられています。

現在の運用環境は、144MHz、430MHzのハンディ機と、30年前のHF無線機。

30年前の無線機 IC706MK2
30年前の無線機 IC706MK2

ハンディ機は新しく購入したもので、D-STARというデジタルモードで運用できますが、残念ながら、FT8というデジタルモードの運用には新しい無線機の購入か、周辺機器の追加が必要です。

FT8とCWの環境を整えるために

FT8の魅力は、無線機とPCを接続し、環境を整えれば、ほぼ自動で交信ができる点です。

これは、まるで手紙をポストに入れると、誰かがそれを受け取ってくれるような感覚。直接話さなくても、世界中の局とつながることができます。

インターネットを介しての通信がアマチュア無線なの?
まったく話すことなく、PCでほとんど自動でやり取りができるのっておもしろいの?

とか思う人も多いとは思うのですが、わたしはおもしろそう!やってみたい!と思うのです。

やってみて、自分に合っていなければ、やめればいいだけのことなので…

一方、CW(モールス通信)はまるで楽器の演奏のようです。

最初は難しくても、練習を重ねることで、自然にリズムが取れるようになる。

時間をかけて習得する価値のあるスキルだと感じています。

CWもFT8も弱い信号でも遠くまで電波が届き、世界中の無線家とコンタクトをとることができます。また、直接話をするわけではないので、言語の壁というものがありません。CWという符号の習得は必要になりますが…

今後の目標は、CWの習得とFT8環境の整備。アマチュア無線の世界を、さらに深く楽しんでいきたいと思います。

まとめ:アマチュア無線の魅力とは?

アマチュア無線は、単なる趣味ではなく、未知との出会いを提供してくれる世界です。

  • どこまで電波が届くのかというワクワク感
  • つながる喜びと驚き
  • 「話す」だけではない、多様な楽しみ方
  • 自分のスタイルで無線を楽しめる自由度の高さ

30年ぶりに再開し、新たな楽しみ方を見つけました。

そして、アマチュア無線のいろいろな面(交信中、ログの記録など)でのAIの活用を考えていこうということも考えています。

すごく楽しみなんですが、いろんな楽しみがありすぎて、時間がたりません(笑)


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